地産地消・地域循環型農業の取り組み

相州牛の地産地消への取り組み
〜 地域循環型への挑戦 〜

地元で生まれた「酒粕」や「豆腐粕(おから)」を食べて育つ

放牧肥育されている相州牛

相州牛の餌は、米や麦の炊き餌が使われています。
人間が食べるのと同じ様に、毎日丹精を込めて大きな窯で米や麦を炊き上げています。

この餌の中に、近隣にある瀬戸酒造店 で製造過程で産まれる「酒粕」や豆腐企業から出る「豆腐粕(おから)」をブレンドしています。

この「酒粕」や「豆腐粕(おから)」は農林水産省から、「 エコフィード 」の取り組みとして認定されています。

※エコフィード(eco-feed)とは、食品残さ等を利用して製造された飼料です。エコフィードの利用は、食品リサイクルによる資源の有効利用のみならず、飼料自給率の向上等を図る上で重要な取組です。

こだわりの飼料配合

炊き餌を作る様子

慶応元年創業の蔵元 瀬戸酒造店の酒粕を飼料に導入

最近では、隣町の足柄上郡開成町にある日本酒の蔵元、株式会社 瀬戸酒造店 の酒粕も飼料に導入。 
酒粕は多くのタンパク質を含み、牛の飼料としてとても有効で日本の酪農家や肥育農場でも重宝されています。
瀬戸酒造は、国内外の様々な日本酒コンテストにて多くの賞を受賞する開成町が誇る酒蔵です

瀬戸酒造店 の酒粕を飼料に導入。

地元農家が作る最高品種の「酒米」の稲わらも飼料に導入

日本酒は「酒米」というお酒専用のお米から作られています。
その酒米の中でも最高品種である山田錦(やまだにしき)を南足柄市で栽培している株式会社 国際農業開発の酒米の稲藁を相州牛の飼料として導入します。

麦わらを食べる相州牛
特別に配合した飼料をを攪拌する様子

相州牛の堆肥がもたらす循環型農業への可能性

相州牛を飼育する中で「堆肥」がたくさん生まれます。
この「堆肥」は先述の国際農業開発の田んぼで肥料として使われます。

堆肥を田んぼにまく国際農業開発のスタッフ

相州牛の堆肥を使った酒米作り

その酒米から生まれた日本酒

酒米の稲わらと日本酒の酒粕が

相州牛の飼料(エサ)に

そして相州牛から出た堆肥を使って、また新しい酒米が作られて、日本酒へ

富士山などの山々から、もたらされる上質な水

成人の身体の約60%が「水分」だとはCMなどでもよく聞きますが、牛もほぼ同等で成熟した牛で約66%を「水分」なのです。成牛の1日に飲む水の量は200ℓとも言われます。

南足柄の水源は、富士山や丹沢、箱根などの山々からもたらされています。とても上質な地下水を毎日たくさん飲んで、相州牛は育ち、お米は栽培されているのです。

富士山などの山々から、もたらされる上質な水

地域循環型・地産地消への挑戦

相州牛の「完熟堆肥」

相州牛から出た「完熟堆肥」を入れた南足柄市の土から、また新たな稲が芽を出し、稲も牛も同 じように地域から湧く水を沢山飲んで育っていく。
それぞれをルーツとして半永久的に循環が継続していく。
これこそが日本の本来の農業であり、理に適った「循環型農業の美しさ」なのだと信じています。              

地域の人を始め、全国の人が口にした時に、安心と、喜びと、小さな幸せを提供していけたらと 思い活動しております。 

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SDGsパートナーのご紹介

相州牛推進協議会のSDGs活動にご賛同頂いている皆さまのご紹介。

株式会社 国際農業開発

株式会社 国際農業開発

慶応元年創業の神奈川県開成町の酒蔵 瀬戸酒造店

志村屋米穀店

神奈川県小田原市にある創業明治20年の志村屋米穀店